SEAnews 1995-06-13 ArtNo.1962

【クアラルンプル】米国拠点のハリス・コープはマレーシア子会社を通じて96年初の稼働を目処に中国の上海市に工場進出する。
ハリス・アドバーンスト・テクノロージ(M)Sdn Bhd(HATM)のテー・チンビン重役(MD)によると、新工場には1500万～2000万Ｍドルが投じられ、マレーシアでは採算が望めなくなった低技術水準の製品が製造される。マレーシア事務所は工場長を含む4～5人の人員を派遣、上海工場の運営を100％引き受ける。一方、ＨＡＴＭは来月通信機器や自動車用電子部品に関わる新製品を開発する第2の研究開発(R&D)センターを設ける。Ｒ＆Ｄチームは当初エンジニア5人でスタートするが、最終的に20～30人に増員され、設備費や人件費に200万Ｍドルが投じられる。18カ月前に設立された最初のＲ＆Ｄセンターには目下エンジニア10人が勤務している。同社は95年6月末締め年度に昨年比25％増の12億Ｍドルの売上を見込むとともに、来年度も同レベルの成長を予想している。こうした高い成長が望めるのは主にシンガポール工場を閉鎖し、マレーシアに業務を移転したためで、ＨＡＴＭは向こう4～5年間に2億5000万Ｍドルを追加投資する計画だ。同社にとって今のところアジア唯一の製造拠点とされるマレーシア工場の累積投資額は5億Ｍドルにのぼる。(MBT:6/12)