1999-06-29 ArtNo.19615
◆<馬>開閉器/変圧器製造のEPEパワー、輸出市場開拓に注力
【クアラルンプル】開閉器及び変圧器の製造を手掛けるEPE Power Corp Bhdは製品/サービスの少なくとも50%を輸出、グローバル・プレーヤーへの変身を目指している。
EPEのJamaludin Mohamed Jarjis会長が24日催された年次総会兼特別総会に出席後マスコミに語ったところによると、同社は目下製品の90%を国内市場に供給、トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)への納品だけで全体の70%を占めている。しかし国内市場にのみ依存していては競争に勝ち抜くことは出来ず、どうしても海外市場を開拓する必要がある。中東、タイ、インドネシア、フィリピンの発電施設関連エンジニアリング市場や開閉器市場への進出を図っており、開閉器の製造では外国企業と合弁を組むことも検討している。
EPEの1998年度営業額は前年の1億5100万Mドルから1億2800万Mドルに下降、また前年610万Mドルが記録された税引き前利益は2400万Mドルの税引き前損失に転落した。こうした業績の悪化は、主にTNBの少なからぬプロジェクトが延期され、新規発電/送電関連プロジェクトも減少したことによる。金利コストの上昇、Mドル相場の軟化に伴う為替差損、不良債権に対する引き当ても業績の悪化に拍車をかけた。
しかし最悪の時機は乗り越えたものと見られ、需要さえ回復すれば操業水準も改善する見通しと言う。(STAR:6/25)
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