1999-06-29 ArtNo.19611
◆<星>アジア太平洋地域のデータ通信時代幕開け:アナリスト
【シンガポール】アジア太平洋地域はインターネットの急速な普及と域内諸国経済の復調からデータ通信時代の幕開けを間近に控えている。
“コミュニックアジア99”の会場を訪れたアナリストや業界関係者らの大部分は、インターネット関連の通信機器、アプリケーション、ソフトウェア、ソルーションに対するアジアにおける注文が急増するものと予想した。
携帯電話を通じインターネットへのアクセスを可能にするGSM、CDMA、広帯域CDMA関連のソルーションが多数展示される中で、ワイヤレス・インターネットに対する関心も高まった。
業界観測筋は、シンガポール、香港、オーストラリア、台湾を含むアジア太平洋地域の主要経済体が、それぞれEコマース、Eバンキング、Eガバメント、インターネット・テレフォニー等のニッチ領域においてアジアの成長を牽引するものと予想している。
市場調査会社インターナショナル・データ・コープ(IDC)は日本を除くアジア太平洋
地域のデータ通信市場は、1998年の33億7000万米ドル、今年の41億米ドルから2003年には126億7000万米ドルに拡大すると予想している。インターネット・ダイヤル・アップ契約者の数は1998年の1400万人、今年の2050万人(シンガポール70万人/香港90万人/マレーシア80万人/台湾130万人/韓国230万人/中国380万人/オーストラリア490万人)から2003年には5840万人に急増する見通しだ。
インターネット・テレフォニーあるいはVoIP (Voice over Internet Protocol)は4日間のコミュニクアジア展示会の主要テーマの1つとされた。同展示会にはLucent Technologies 、Ascend Communications、Nortel Networks、Cisco Systems Inc、3Com Corp、Newbridge Inc等のキー・プレーヤーを含む900社が出展、トレード・ビジター約2万5000人が参観した。(BT:6/28)
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