1999-06-28 ArtNo.19606
◆<印度>RIL、3年内にポリエステル製造能力を2倍に拡大
【ムンバイ】リライアンス・インダストリーズLtd(RIL)は昨年度、前年比19%増の年間60万1000トンのポリエステルを製造したが、向こう3年間に同製造能力を2倍に拡大、世界のトップ3ポリエステル製造会社を目指す。
Dhirubhai Ambani会長が24日の年次総会の席上明らかにしたところによれば、年商1万4553クローのRILは目下のところポリエステル短繊維(PSF:polyester staple fibre)の生産では世界第5位、ポリエステル長繊維(PFY:polyester filament yarn)の製造では第6位にランクされている。 また純粋テレフタル酸(PTA)の年産能力は97万5000トンで、これは世界6位。
年間1000クローを投じて進めるマルチ・フィード・ナフサ・クラッカーのボトル・ネック除去計画が完成すれば、エチレン製造能力は現在の年間75万トンから100万トンに拡大する。加えてJamnagarの第3石油化学コンプレックスが完成すると、同社の石油化学及び下流部門の製造能力は現在の705万トンから900万トンに拡大する。
RILはその現金余剰を企業買収、負債軽減、系列会社への投資、株主への利益還元に当てる。同社は最近、企業買収を通じてポリエステル製造能力を6万5000トン(JK Corp 4万3000トン/India Poly Fibres Ltd 2万2000トン)拡大したが、今後も世界的スケールでこの種の買収の機会を探る。また向こう5年間に1株当たりの利益を年間平均20%拡大させる計画で、向こう6ヶ月間にはニューヨーク証取(NYSE)上場も図ると言う。(ET,IE,THBL:6/25)
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