1999-06-28 ArtNo.19605
◆<印度>日立マクセル、フロッピー・ディスク工場建設も
【ワドダラ】日立マクセル子会社のMaxell Asia(Singapore)Ltdはインドにフロッピー・ディスクやその他の関係アクセサリーの製造拠点を設ける可能性を研究している。
マクセル・アジアのカメモト・マサル重役(MD)によると、同社は目下マレーシアのマラッカとインドネシアのスラバヤ、そして中国を含むアジアの4カ所に製造拠点を設けており、成長の潜在性の大きいインドにも工場を設けることが検討されている。
インドや東南アジア諸国の潜在性は大きいが、問題はグレイ・マーケットの存在。マクセル・アジアは1997年に合弁会社Maxell Shimnit (India)Ltdを設立、インドの地元パートナーは、グレイ・マーケットに栓をすることに成功した。
一方、日本本社はコンパクト・ディスク(CD)の製造拠点を日本から新興市場の近くに移転する可能性を検討している。同社は現在月間800万ユニットのCD製造施設を日本に有するが、ハードディスクの記憶容量の拡大とネットの利用でCDの需要は急速に縮小している。
情報記憶メディア部門は同社の売上の41%を占め、最も重要な部門になっている。日立マクセルはまた最新製品のデジタル・ビデオ・ディスク(DVD)RAMに大きな投資を行っており、目下日本には月産80万ユニットのDVD RAM製造施設が存在する。日立マクセルは開発/製造/セールス/マーケッティング業務をカバーする総合的な子会社網を設けることを通じて国際ネットワークの一層の強化を図ると言う。(ET:6/26)
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