SEAnews 1999-06-28 ArtNo.19600

【クアラルンプル】自動車／自動車部品ビジネスを手掛けるDelloyd Ventures Bhd(DVB)は、マレーシア経済の復調や自動車販売の回復ぶりから1999年度の業績改善に自信を抱いている。
ＤＶＢのTee Boon Kee重役(MD)が23日催された年次総会後語ったところによると、同社の売上は、取り分けプロトンやプロドゥアの販売拡大に並行して過去数ヶ月上昇基調を見せている。域内経済の状況次第ではタイにおける工場建設計画の再開も検討する。同社はリセッションを配慮し、域内事業の拡張計画を見合わせてきたが、状況が一層改善すれば、タイ工場建設計画を再開する。目下同社はマレーシアで製造したラジオ・アンテナ等をタイに輸出している。
ＤＶＢは研究開発(R&D)活動も拡大、プロトン新モデル用の最新製品、複雑な機能を備えたモジュール(FIM)等の製造も手掛ける。乗用車のドアに用いられるＦＩＭの90％はマレーシア国内市場に供給される。同社はドイツの技術を応用したこの種の製品のためにこれまでに700万Ｍドル以上を投資したが、更に2000万Ｍドルを投資する計画だ。
一方、非自動車産業領域への事業多角化の一環として、この日の総会ではクアラ・スラゴールにおける油椰子農園の買収計画が承認された。同社は殺虫剤等の農業化学品の製造／輸出／流通業務を一層拡大する計画だ。目下のところこの種の製品は80％輸出されており、最大市場はパキスタン。
ＤＶＢの1998年12月期の年商は、前年の1億2480万Ｍドルから6110万Ｍドルに、税引き前利益は2080万Ｍドルから420万Ｍドルに80％下降した。(MBT,NST:6/24)