SEAnews 1999-06-28 ArtNo.19598

【クアラルンプル】与党マレーシア華人協会(MCA)と密接な関係を有する、マルチ・パーパス・ホールディングズ・グループ(MPHB)の中核を成す3企業－－Kamunting Corp Bhd,／Malaysian Plantations Bhd (MPlant)／Multi-Purpose Holdings Bhd (MPHB)が株式の持ち合いを止め、それぞれ独自の道を歩むことになったことから、ＭＰＨＢはグループとしての歴史に終止符を打つことになるようだ。
カムンティンのアドバイザー、Amanah Merchant Bank Bhdが25日発表した報告書によれば、目下カムンタィンはＭＰｌａｎｔの27％とＭＰＨＢの31％の権益を握り、ＭＰｌａｎｔはカムンティンの38％のシェアを保持している。
しかし再編計画の下、カムンティンはＭＰｌａｎｔとＭＰＨＢ権益を、それぞれParadigm Capital Sdn BhdとQuantum Aspects Sdn Bhdに、合計4億8625万Ｍドルで売却する。カムンティンは同時にＫＬランド・デベロプメントSdn Bhd／プトラジャヤ・ホールディングズSdn Bhd／クンプラン・ピナン・ゴルフ・アンド・リゾートSdn Bhdからプトラジャヤ・プルダナSdn Bhdの100％権益を1億2000万Ｍドルの現金で買収する。これにより目下有料道路の経営をメインとするカムンティンは経営の照準を建設業に合わせることになる。
一方、ＪＢセキュリティーを通じた証券仲買業や不動産／レジャー・ビジネスを手掛けるＭＰｌａｎｔはカムンティンの38％の権益をプトラジャヤ・ホールディングズ／Lembayang Sdn Bhd／ダイナミック・ディグリーSdn Bhd(EONの51%子会社)に1株0.6Ｍドルで売却、ＫＬランドの62％権益をカムンティンに4092万Ｍドルで売却、ダイナミック・パールSdn Bhd(JBｾｷｭﾘﾃｨｰｽﾞの96%権益所持)とTeknopadu Sdn Bhdの100％権益をＭＰＨＢに1億2652万Ｍドルで売却する。ＭＰｌａｎｔはこれにより4億922万Ｍドルを手にする。
MＰｌａｎｔはその一方でマルチ・パーパス・バンクの70％権益をＭＰＨＢ子会社のマルチ・パーパス・キャピタル・ホールディングズから現金と株式により3億8370万Ｍドルで買収、銀行業に進出する。
他方、ＭＰＨＢはマルチ・パーパス・バンクを手放し、ＪＢセキュリティーズを手に入れ、銀行業から証券業務に転進する。(MBT,NST,STAR:6/26)