SEAnews 1999-06-28 ArtNo.19595

【シンガポール】セスダック登録のEastern Publishing(EPL:東方出版)は24日、400万～500万Ｓドルを投じてウェブ・パブリッシング及びＥコマース・ビジネスを拡張すると発表した。
ＥＰＬのステートメントによれば、最近払込資本100万Ｍドルで新設した完全出資子会社Syndikos Pte Ltdは向こう12～18カ月間に同社の各種出版物(子育て／ゴルフ／自動車／旅行／ティーンズ／ＩＴ等)の読者80万人をベースに5つ乃至6つのバーチャル・コミュニティーを開設する。新ビジネスは向こう18ヶ月間に同社の利益の30～40％に貢献するものと期待される。
ＥＰＬのKenneth Tan重役(ED)によると、同社は既にコンテンツを保持しており、既存のビジネスを通じた広報宣伝も容易なため、ウェブ・ビジネスへの進出を決めた。デジタル・ビジネスの80％の収入はＥコマース、残りはウェブ広告収入で占められる見通しだ。
ＥＰＬ株のこの日の出来高は1250万株、4月半ばには0.165Ｓドルだった株価は、この日は1.19Ｓドルで引け、2カ月前に比べ10倍に跳ね上がった。このところ印刷出版銘柄のＥコマース進出が投機筋の恰好の材料とされ、Panpac Media.com、HBM Print、そして今回のＥＰＬと、何れも記録的な値上がりを見ている。
ＥＰＬの昨年度営業額は1260万Ｓドル、純益は110万Ｓドル。営業収入の80％は広告収入、15％は催し物管理、5％はニューススタンド売上で占められている。(BT,LZ:6/25)