1999-06-25 ArtNo.19591
◆<印度>自動車部品産業、過去最低の業績記録:ACMA
【ニューデリー】インド自動車部品製造業者協会(ACMA)が自動車部品業界トップ38社の1998/99年度業績を比較調査したところ同年の業界利益は過去最低をマーク、自動車部品産業は不採算部門と判定された。
それによると、これら38社の純売上は前年の5737.1クローから5910.3クローに3%増加、業界全体の売上の45%を占めた。しかし38社の利益は345.7クローから257.4クローに25.5%下降した。調査対象企業にはAsahi Glass、Bharat Forge、Sundaram Clayton、Sundaram Fastener、MICO, Wheels India、Lumax、Clutch Auto、Brake Lining India、Bricol India、Shriram Pistons、Motherson Sumi、Rane (Madras)、Gabriel India、Goetze India、Bharat Gearsが含まれている。
ACMAのDinesh Munot会頭によると、1998/99年度のマージンは深刻な圧力を受けた。業界は大幅な値下げを通じて、納入契約の獲得を図ったが、このことが収益性を下降させた。加えて、営業支出は29%アップ、減価償却費も8%増加した。多くの企業が1996/97年度に設備/機械に新規投資を行っており、結果として昨年は設備過剰が顕在化した。
しかしながら今年度は商用車販売にも乗用車販売にも改善が見られ、業況復調の兆しが生じている。今年度は商用車と多目的車販売は10%、乗用車とモーターサイクル販売は20%、スクーター販売は0~3%、トラクター販売は3%、それぞれ成長が見込まれる。しかしモーペッドと自動三輪車販売はほとんど成長する見込みがないと言う。(ET:6/23)
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