SEAnews 1999-06-25 ArtNo.19589

【ニューデリー】韓国のコングロマリットDaewoo(大宇)は、高級車の発売を含むインド・ビジネスの拡張を目指し、今年度中にDaewoo Motors India Ltd (DMIL)を通じて430クローを投資する。
ＤＭＩＬスポークスマンによると、同社はその未来計画の一環として1999／2000年度にＤＭＩＬに1000万米ドルを追加投資する。同資金はNubiraまたはLeganzaをベースにした新たな高級乗用車モデルのインド市場への投入や既存モデルのアップグレードに充当される。
自己資本173.3クローのＤＭＩＬに大宇は91.63％出資、金融機関が残りのシェアを占めている。大宇がこれまでに約1億米ドルを投じて設けたウッタラプラデシュ州Surajpurの工場では小型乗用車Matiz、中型乗用車Cielo及びNexia、豪華バスRoyal及びCaravanが製造されている。
ＤＭＩＬは今年度中に国内販売で3億9192万米ドル、輸出で6000万米ドルの売上達成を目指している。
既に小型車と中型車をインド市場に投入したＤＭＩＬは、高級乗用車の発売で、インド乗用車市場の全てのカテゴリーにプレゼンスを築くことができる。ＤＭＩＬはまた小型車Matizの月間生産台数を今年9月から5000台に倍増、拡大する需要に応じる。インドで生産されたMatizの輸出先も既に決定された。これまでに主にエジプトと中東からMatiz1万台の輸出注文を受けており、来月は第1陣の300台をエジプトに輸出する。
またインドではエンジン、ギア・ボックス、その他のコンポーネトを年間合計約30万ユニット生産、この内50％を輸出する。
大宇は韓国とインドで生産されたMatizの50％を欧州／アフリカ市場に輸出することを目指している。同社はこの他ルーマニアとポーランドでMatizを製造しており、ウズベキスタンとイランにおける小型車製造の可能性も検討している。
ＤＭＩＬはこれまでにMatiz約8000台とCielo約4万5000台を販売、今年度も別に4万5000台の販売を目指していると言う。(IE,TH:6/24)