1999-06-25 ArtNo.19587
◆<印度>L&T、グループを3分しセメント権益をMNCに売却
【ムンバイ】建設/エンジニアリング/セメント事業を中核とする年商7300クローのコングロマリットLarsen & Toubro (L&T)は、そのグループを1)EPC(エンジニアリング/資材調達/建設)、2)セメント、3)情報技術(IT)の3部門に分割、セメント部門の権益を多国籍企業に売却することを検討している。
消息筋によれば、これら3部門以外の事業は処分され、EPCとITビジネスは同社が自ら経営する。年産1200万トンのセメント部門に関しては100%売却か、50:50の合弁、あるいは少数権益のみ売却の3つのオプションが検討されているが、少数権益のみを多国籍企業の戦略パートナーに売却する可能性が大きいとされる。既にフランス企業Lafarge、メキシコ企業Cemex、Holder Bank of Switzerland、英国企業Blue Circle等が関心を表明しているようだ。少数権益のみの売却にしてもL&Tは2500クロー近くを手にすることができ、中核とするEPCビジネスを拡張できる。
一方、L&Tは既に100%子会社のL&T Information Technology Ltdを設立し、IT部門を分離独立させており、同子会社をナスダックに登録させる計画と言われる。(ET:6/23)
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