【クチン】Cahya Mata Sarawak Bhd(CMSB)とAmsteel Mills Sdn Bhdの60:40の合弁会社Steel Industry of Sarawak Bhd(SISB)がサラワク州クチン近郊Demak Laut industrial parkに2億Mドルを投じて設けた年産30万トンの圧延工場が試運転を開始した。
サバ/サラワク両州を通じて最大規模の新工場は完全自動化され、ISO9002認定証付きスチール・バー/ワイヤー・ロッドを生産、これによりサラワク州は溶接可能な棒鋼を自給できるようになっただけでなく、輸出も可能になった。
SISBはやはりクチン市郊外のPendingに最大25ミリの鉄筋を年間7万トン製造できる施設も有する。
CSSBのDatuk Onn Mahmud 会長が21日催された開所式の席上語ったところによると、新工場は最高品質のスチール・バーを大量生産し、建設業界の他、金網/ファスナー/溶接用ロッド/釘/チェーン/フェンス/その他の下流部門にも供給できる。また将来はブルネイやその他の東ASEAN成長地域(EAGA)市場にも輸出する。
最近ビントゥルに1億3700万Mドルの新セメント工場を設けたCMSBは建設資材のワンストップ・ショップ、サラワク州を代表する総合インフラ事業会社を目指している。
SISBのSimon Eng Keng Chee重役(CEO)によると、新工場は初年度には6万トンの製品を製造、3~5年内完全稼働を目指す。
サラワク州の年間棒鋼需要はピークの16万トンから10万トンに下降しており、SISBは目下サラワク州の60~70%のシェアを占めていると言う。(STAR,NST:6/22)