SEAnews 1999-06-23 ArtNo.19549

【シンガポール】日本を除くアジア太平洋地域の今年第1四半期(1-3月)のコンピューター・サーバー販売は7万5370ユニット、9億9760万米ドルと、昨年同期の5万7120ユニット、7億8960万米ドルに比べ、額にして26％アップした。
市場調査会社インターナショナル・データ・コープ(IDC)の報告によれば、過去数年来初めて域内12カ国の売上額が揃ってプラス成長を記録した。
シンガポールにおける販売は5300万米ドルと、昨年同期を9％上回ったものの、アジア太平洋地域におけるシェアは6.1％から5.3％に下降した。マレーシアも昨年同期比5％増の2438万米ドルが記録されたが、域内市場シェアは2.9％から2.4％に下降した。タイにおける販売は113％増の2518万米ドルで、伸び率でトップ。インドネシアも93％増の1445万米ドルをマーク、伸び率で2位を占めた。
システム別に見ると、ウィンドウズＮＴが市場シェア61％でトップ、ユニックスが32％で2位を占めたが、その他のシステムのシェアは1％台で、これらにはＩＢＭも含まれている。メーカー別市場シェアを見ると、ＩＢＭが26.5％でトップ、以下ヒューレット・パッカード21.7％、コンパック17.1％、サンマイクロシステム12.2％、ユニシス2.5％と続く。
取り分けローエンド(US$10万未満)及びミッドレーンジ(US$10万－100万)のサーバーの売れ行きが堅調だ。トップ4市場、韓国、中国、オーストラリア、台湾の好調な需要は今年一杯、あるいは来年まで持続する見通しだ。
アジア太平洋地域の今年通年の売上は、昨年の34億米ドルから39億米ドルに、14％の成長が見込まれる。(BT:6/21)