1999-06-22 ArtNo.19544
◆<印度>電信管理局、長距離電話市場開放のオプション検討
【ニューデリー】インド国内の長距離電話(DLD)市場は当面、既存のセル式電話会社や基本電話サービス会社に先ず開放される見通しだ。
DLD市場の開放に関する最終段階の報告書を準備中のインド電気通信管理局(TRAI)は、リージョナル・レベルの開放を含む複数のオプションを立案している。
この他のオプションには、ザ・レールウェイやパワーグリッド等のインフラ企業からオペレーターが通信インフラを賃借する方式が含まれる。これによりDLDオペレーターが重複してそれぞれ独自の光ファイバー・ケーブルを敷設するような無駄が防止できる。
TRAIは最近、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)からDLD市場の開放に関する総合的な報告書を提出された。同報告書によれば、目下長距離電話市場を独占している電信局(DOT)は市場開放後15%のビジネスを奪われるものの、引き続き好収益を維持できると言う。
しかしTRAI筋によると、オペレーターは一握りの数に限定する必要がある。TRAIはリージョナル・ベースで既存の固定式/移動式電話会社に直ちに市場を開放することを検討している。この方式は立ち上げが容易なため、政府が2000年1月1日から直ちに競争原理を導入することができ、また関係企業は最終段階の完全な市場開放までに準備を整えるゆとりも得られる。(THBL:6/20)
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