1999-06-22 ArtNo.19535
◆3dfx、<星>クリエイティブを契約違反/著作権侵犯で告訴
【シンガポール】米国拠点のグラフィック・チップ・メーカー3dfx Interactive Incは、元顧客のCreative Technologyを、契約違反と著作権侵害で告訴するとともに、未納代金の支払いを要求した。
シンガポール拠点のサウンド・カード・メーカー、クリエイティブは同問題に対するコメントを控えているが、同社は依然3dfxに3%出資しているものと見られる。
クリエイティブは1997年以来3dfxのチップを利用し、グラフィック・カードを製造してきたが、今年初から3dfxのライバル、Nvidia及びS3のチップを使用、3dfxとの取引を停止した。
3dfxはクリエイティブがGlideと称する3dfxが開発したソース・コード(ソフトウェア・モジュール)を無断でクリエイティブ製品に使用していると主張している。
それによると、クリエイティブはGlideを新たなUnifiedテクノロジーに取り込んでおり、これによりNvidiaのチップを用いたカードもゲームを走らすことができる。しかしGlideは3dfxベースのカードにのみ応用することが認められる。現在3dfx技術をベースに作成された約200ソフトウェアが存在し、別に100ソフトウェアが目下開発されている。3dfxとクリエイティブが結んだ契約の下、クリエイティブは3dfxのソース・コドを非3dfx技術を用いた製品に使用したり、ソース・コードを改良することを禁じられていると言う。
昨年12月3dfxが米国のグラフィック・カード・メーカー、STB systemsの買収を発表した翌日、クリエイティブは3dfxの持分を6.5%から3%にカット、3dfxとクリエイティブの仲違いの兆候が浮上した。
クリエイティブのCraig McHugh副社長は、今年1月、「3dfxのSTB買収は、予想外のことで、3dfxとの取引を予定より数ヶ月早く停止した」と語った。クリエイティブは3dfxの新型チップに不満足で、これ以前からチップ・サプライヤーの変更を計画していたと言う。(BT:6/19)
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