1999-06-22 ArtNo.19531
◆<星>首相、BT紙社説のマハティール首相批判に遺憾
【シンガポール】シンガポールのゴー・チョクトン首相は20日、マレーシアの政治批判を行ったビジネス・タイムズ(BT)の先週金曜の社説は極めて軽率であり、その内容はシンガポール政府の立場とは全く相反するものであるとの声明を発表した。(別項参照)
それによると、マレーシアの総選挙が間近に迫ったこの時期にマハティール首相の在任は余りに長すぎるとコメントしたBT紙の社説は軽率であり、またマハティール首相の在任期間に対する見方はゴー首相の立場と全く反対のものである。シンガポール政府は外国のマスコミが自国の政治に干渉するのを好まないが、シンガポールのマスコミも当然、隣国の政治を論評する際には、こうした配慮を払うべきだと言う。
ゴー首相は同声明の中で、ビジネス・タイムスに声明の全文を掲載するよう求めている。華字紙聯合早報は翌日(6/21)の第1面トップに、英字紙ストレーツ・タイムズも第3面にコメント入りでゴー首相の声明内容を比較的大きく報じたが、ビジネス・タイムズは特にコメントもつけずに第4面に小さく掲載した。(ST,BT,LZ:6/21)
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