1999-06-21 ArtNo.19527
◆<印度>フォード、新製造事業の金融ファシリティー協議
【チェンナイ】フォード・モーターの現地子会社Ford India Ltd(FIL)は、金融機関コンソーシアムと、チェンナイにおける1700クローの製造事業の一部に充当する800クロー前後の金融ファシリティーに関してかなり突っ込んだ協議を進めているようだ。
FILのB S Ratho副社長(渉外担当)によると、国内金融機関との借款協議が続けられており、今年末までに借款が導入される見通しだ。フォードは自己資本の形で640クローを既に注入しており、借入/自己資本比率は1:1になる。
しかしながら新資金はプロジェクトの進捗に伴って注入され、自己資本の拡大に伴い借入の額も調整される。
FILは年内に新モデルIkonをインド市場に投入する計画で、目下プロットタイプのテストを進めている。しかしながら如何なるタイプのエンジンを搭載するかは、未だに決定されていない。
中型車(50万-70万ルピー)に分類されるIkonは、他の市場に先駆け先ずインドに紹介される初の外国モデルになる。価格についても決定されていない。フィエスタを原型とするIkonはスリー・ボックス・デザインでエスコートよりも車内のスペースにゆとりがある。
地元部品使用率は70%、生産開始後18カ月で、コンポーネント、ノックダウン(CKD)、完成車の形式により、南アメリカ、東南アジア、南アフリカへの輸出が図られる。
全インド自動車製造業者・自動車部品製造業者協会(AIAMACMA)と協力して納品業者ネットワークの構築も進められている。
チェンナイの新製造施設は年間10万台の製造能力を備え、初年度には2万5000台の製造が目指されると言う。(ET:6/18)
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