1999-06-21 ArtNo.19517
◆<星>政府系企業はハイテク産業の牽引役:副首相
【香港】シンガポールの政府系企業(GLC)は非同族型の強力なハイテク企業を生み出す中核になることができ、シンガポールのハイテク産業化の先導役を務めることができる。
ファー・イースタン・エコノミック・リビューが16日当地で主催した午餐会の席上、リー・シエンロン副首相が語ったところによると、GLCは経営、技術、組織の何れの面からもこの種の役割を担う素質を備えている。
政府企業を買収する資力と経営手腕を有する民間企業を見い出すことは実際上困難だが、そのこと以外に、以上の点が、政府がこれらの企業を直ちに民営化せぬ理由である。
とは言えGLCは、それが可能なら証券市場に上場、市場倫理に従った効率的経営を図るべきであり、特権や政府補助は排除される必要がある。政府系企業の成功例はシンガポール航空(SIA)であり、SIAは政府のこうした政策の正当性を立証している。
GLCは中核ビジネスに関わらぬ事業から手を引き、常に照準を見定めた経営が行われねばならない。しかしシンガポール政府は決してGLCの最高経営者(CEO)らに、ああしろ、こうしろと指図することは望まない。政府はCEOの全般的な業績を評価し、もし良好なら報償し、芳しくなければ、ビジネスをより良く理解する別の者に交代させるだけである。
数年前には、シンガポール・テクノロジーズ傘下の企業がロースト・ダック・セールに類したビジネスに手を出し、民間部門の反発を買った例もあるが、全般的にはGLCの存在が民間部門の成長を阻害するような状況は存在しないと言う。(ST,BT,LZ:6/17)
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