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1999-06-18 ArtNo.19513
◆＜印度＞ＴｉｓｃｏがＳＡＩＬの財務再編計画の障害に
【カルカッタ】インド政府は、スチール･オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)の債務再編計画を認めれば、他の鉄鋼会社も同様な特別措置を要求するものと見て、その受け入れに難色を示している。
ＳＡＩＬは政府及び鉄鋼産業開発基金(SDF)からの借入の資本への転換を求めているが、これを認めれば、政府が鉄鋼産業に深入りすることになる上、タタ・アイアン＆スチール・カンパニー(TISCO)も同様の要求を行うものと見られる。
ＳＡＩＬは6069クローのＳＤＦ資金を借入ており、これに対してＴＩＳＣＯのＳＤＦに対する現有負債は1252クローにのぼる。ちなみにＳＤＦは、1990年代初期に鉄鋼市場が自由化されるのに先だって、ＳＡＩＬ、ＴＩＳＣＯ、Rashtriya Ispat Nigam Ltdが納めた税を元手に創設された。
ＳＡＩＬが1998／99年度に1573クローの損失を計上した後、ＳＤＦはＳＡＩＬの月間返済額を10クローから4クローに縮小するとともに、ＴＩＳＣＯに対しても、月間返済額を2.5クローから1クローに引き下げる措置を採った。ＴＩＳＣＯは過去3カ月新スケジュールに従って返済義務を履行しているが、ＳＡＩＬは早くも返済を滞らせていると言う。(ET:6/16)
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