1999-06-18 ArtNo.19507
◆<馬>第2四半期の各種指標、国内経済の復調裏付け:経済報告
【クアラルンプル】第2四半期の各種経済指標の改善から米国の投資銀行ゴールドマン・サックスとシンガポール拠点の証券会社SGセキュリティーズ・リサーチは、それぞれマレーシア経済の順調な復調を予想している。
国家経済行動理事会(NEAC)が15日、発表したところによると、ゴールドマン・サックスはマレーシアの国内総生産(GDP)が今年下半期には3%以上の成長を見ると予想、これに対してSGセキュリティーズ・リサーチは今年第2四半期にはGDPの1.5%のプラス成長が回復されたと指摘している。
SGによれば、今年初4カ月には毎月平均69億Mドルの貸付が認可されており、これは昨年同期の平均52億Mドルを上回る。こうしたローンは今年下半期の経済の復調を牽引する見通しだ。したがって下半期のGDP成長は第2四半期の1.5%を遙かに上回るものと見られる。また4月の工業生産指数(IPI)は昨年同月比2.6%、前月比0.8%アップ、この点からも国内経済の回復ぶりが窺える。
ゴールドマン・サックスによると、4月には、広義の通貨供給量M3が力強い成長を見、外貨準備も拡大、加えて不良貸付(NPL)が縮小、銀行の資本再編も進捗を見た。こうした金融データはGDPの健全な成長を支えるものと見られ、今年下半期には3%を超える成長が見込めると言う。(MBT,STAR:6/16)
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