1999-06-18 ArtNo.19505
◆<星>今年第1四半期の雇用環境顕著に改善:労働省
【シンガポール】シンガポール政府が導入した事業コスト削減策や国内経済の復調を背景に今年第1四半期のシンガポールの雇用環境は顕著に改善した。
労働省が15日発表したところによれば、今年初3カ月間の解雇者数は、昨年各四半期の6500~8000人から3402人に半減、失業率も昨年12月の4.4%から今年3月の3.9%に下降した。求職者100人当たりの就業機会も、昨年第4四半期の34件から今年第1四半期の44件に拡大した。
とは言え、3.9%の失業率は、リセッション前の2倍のレベルにあり、加えて3月には6万5900人の未就業離校生が追加された。雇用主は依然として新規雇用に慎重になっており、手放しで喜べる状況にはない。このため現時点でコスト削減策に見直しを加えるのは時期尚早と、労働省は警鐘している。
解雇者を部門別に見ると、サービス業が59%と、製造業の34%を追い越した。このことはブルー・カラーよりもホワイト・カラーの解雇者が多いことを示している。(ST,LZ:6/16)
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