NNNNNNNNNNNNNNNN
SEAnews SEA Research, BLK 758 Yishun Street 72 #09-444 Singapore 760758
India Front Line Report
SEAnews Issue:monthly
tel:65-87221054
NNNNNNNNNNNNNNN
1999-06-17 ArtNo.19500
◆<印度>政府、軍事/外交共に守勢に
【シンガポール】バジパイ首相は先週、緊張が高まるパキスタン国境に近いKargilに駐屯するインド軍部隊に対し、「我々は平和を望むが(パキスタンとの)開戦を準備せざるを得ない」と全面戦争を辞さないインド政府の決意を表明した。
首相はインドの友誼を踏みにじったパキスタンの仕打ちを非難するとともに、カシミールの山岳地帯を占拠しているのはゲリラを装ったパキスタン軍であるとの猜疑を改めて提起した。
カシミールの州都スリナガルから中印国境に通じる主要道を眼下に見下ろす山岳地帯は戦略的要衝で、インド政府は80年代に同山岳地帯に1師団を駐屯させたが、その後国境地帯は平穏が保たれ、カシミールのゲリラ掃討が同師団の主要な任務になった。しかし冬季には山岳部は雪に閉ざされ、師団は身動きができなくなることから、最近は冬季には山岳部から撤退していた。インド側の説によればゲリラを装ったパキスタン軍がこの機に乗じて恐らく今年2月前後から山岳部に基地を構築したものと見られる。
インド軍はこのためゲリラ基地の掃討作戦に乗り出したが、山岳地帯のため大部隊の移動は困難で、空爆も効果がなく、掃討作戦を指揮していた少佐も戦死、過去1カ月来のインド軍の死傷者は記録的な数にのぼった。インド軍筋は、パキスタンにとっては低コストな戦闘だが、インド側のコストは莫大としている。
インド軍の某退役少将は「1965年にインド軍がパキスタンに攻め入った後、パキスタンは軽挙妄動を控えて来たが、今や共に核兵器を保有するようになったため、インドは最早パキスタンと大規模な戦闘を交えることができなくなり、その反面パキスタン側は最早インド軍に攻め込まれる恐れが無くなった。このため国境紛争は今後益々頻発するだろう」と予想している。
インドは外交面でも守勢に立たされている。パキスタンはカシミール問題を国際化することにより、インドを窮地に立たせる一方、墜落したインド空軍機の乗員を即時釈放し、平和攻勢に転じたが、インド側は国防相の相次ぐ失言等で失点を重ねていると言う。(ST,LZ:6/14.15)
[Your Comments / Unsubscribe]/[您的意见/退订]/[ご意見/配信停止]
Please do not directly reply to the e-mail address which is used for delivering the newsletter.
请别用递送新闻的邮件地址而直接回信。
メールをお届けした送信専用アドレスには返信しないで下さい。
SEAnews 掲載記事の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2003 SEAnews® All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.