1999-06-16 ArtNo.19481
◆<印度>NEC、ポラリスを金融ソフト開発のパートナーに
【バンガロール】NECはチェンナイ拠点のPolaris Softwareを次世代バンキング・システム開発のパートナーに選んだ。
NECはメインフレームのプラットフォームを必要とせぬユニックス・ベースのオープン・システムの開発に8300万米ドルを投資する計画で、ポラリスは関係ソフトウェアのライティングを通じて数百万ドルの収入を見込んでいる。
Polaris Software Lab LtdのArun Jain会長兼MDによると、通常インディアン・パートナーは、暗号化や保守等の部分的業務を担当するにとどまり、プログラムそのものの制作に参加するのは希なこと。その意味でもポラリスにとって、NECのグローバル・アライアンスに参加する意味は大きい。システム・ベースの開発はサンノゼのNEC Systemsが担当する。
同アライアンスにはこの他、サンノゼ拠点のClient Server Computing Inc、ミシガン拠点のComplete Business Solutions Inc、中国拠点のChincom Computer Systems Companyが参加、専門家200人のチームが組織される。
NECは同プロジェクトを2年で完成、バンキング・システムがメインフレーム・ベースの既存のシステムから新システムに移行する世界的潮流をリードする計画だ。
一方、ポラリスが完全出資するリテール子会社Polaris Retail and Communication Ltdには一部のベンチャー・キャピタルや企業が出資を申し出ているが、ポラリス自身が来月、株式の公開公募(IPO)を予定しているため、これらの申し出に対する回答は暫時保留される。IPOでは70クローの調達が目指されると言う。(ET:6/12)
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