1999-06-16 ArtNo.19475
◆<星・香港>オフィス賃貸料、第1四半期に共に下降
【ムンバイ】シンガポールと香港の不動産賃貸価格は今年第1四半期に共に下降、特にオフィス市場の低迷状態が持続した。しかし香港の住宅賃貸市場には復調の兆しが見える。
CBリチャード・エリス・プロパティー・コンサルタンツの報告によれば、香港の住宅賃貸料は第1四半期に昨年同期比0.4%下降したにとどまったが、シンガポールの優良物件賃貸料は平方フィート当たり月間2.55米ドルと、昨年同期比5%下降した。これは多国籍企業上級職員の下方修正された住宅費予算にほぼ沿っている。
オフィス賃貸料の下降は一層顕著で、シンガポールでは需要の低迷からオーナーらはやむなく値下げを受け入れ、一等オフィス街ラッフルズ・プレースの平方フィート当たり月間賃貸料は5.50米ドルと、9.8%下降した。シンガポール全島のオフィス空室率は昨年第4四半期の14.6%から今年第1四半期の15.7%に拡大した。
香港の一等オフィス賃貸料は今年第1四半期に10.6%と、一層顕著な下降を見、空室率も昨年第4四半期の9.6%から今年第1四半期の11.9%に拡大した。香港では供給の急増が賃貸料の下降に拍車をかけた。香港ではオフィス不動産価格も第1四半期には4.2%下降したが、不動産価格は間もなく安定する見通しだ。
住宅不動産販売はシンガポールも香港も共に好調で、価格はじりじりと上昇、シンガポールの郊外コンドミニアム価格は平方フィート当たり400乃至430米ドルから450乃至470米ドルにアップした。香港の豪華住宅価格は1.1%、大衆向け住宅は4.9%値上がりしたものの、登記局に提出された住宅販売件数は同期に25.5%下降した。(ET:6/14)
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