1999-06-16 ArtNo.19473
◆<星>サイバーウェイ、スターハブ・ネットに社名変更準備
【シンガポール】シンガポールの既存インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)の1社CyberWayは、昨年12月にStarHubに買収されたのに伴い今年末までに社名をStarHub.netに改めるもようだ。
消息筋によると、スターハブは、サイバーウェイの社名をスターハブ.ネットに改めることにより、シンガポールの第2総合電話会社として来年4月に営業を開始する以前からそのブランド・ネームを売り込むことができる。
スターハブ・スポークスマンは同消息を確認したものの、社名変更の時期に関してはまだ決定は下されていないと語った。
また社名変更を機にナスダック登録を目指すかに関して同スポークスマンは現状ではそのような計画はないが、将来の如何なる可能性も否定するものではないと語った。
サイバーウェイは、シンガポール・プレス・ホールディングズ(SPH)とSTテレコミュニケーションズが55:45の出資率で1995年に設立したものだが、SPHは移動電話会社M1の主要株主でもあり、これに対してSTはスターハブに出資していたことから、親会社間の利害衝突の危険を回避するとの理由でスターハブに売却された。
SPHはその後、ケッペル・テレコム&トランスポーテーション(ケッペルT&T)と共同で改めてISPライセンスを申請している。もし同申請が認可されれば、シンガポールには既存のシングネット、パシフィック・インターネット、サイバーウェイに加え、第4のISPが誕生することになる。
アナリストらは、益々競争が過熱する中でスターハブが、来年4月の営業開始を待たずに、サイバーウェイの社名変更を機に販促キャンペーンを開始するものと予想している。
サイバーウェイは去る4月にローエンド・ユーザーを主要なターゲットとした新価格リストを発表したが、同社筋によると反応は良好と言う。当時同社のTan Tong Ha重役(GM)は新価格はダイアル・アップ市場の3分の1のシェア獲得を目指したものと語っていた。ちなみに今年4月現在サイバーウェイの顧客ベースは5万人で、15%のシェアを占めている。(ST:6/14)
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