1999-06-16 ArtNo.19472
◆<星>アジア太平洋地域の第1四半期PC出荷25%アップ
【シンガポール】アジア太平洋地域(日本を除く)の今年第1四半期のパーソナル・コンピューター(PC)出荷台数は25%増の295万ユニットと過去最高をマーク、売上額は43億米ドルと、一層大幅な29%の伸びが記録された。
市場調査会社インターナショナル・データ・コープ(IDC)の報告によれば、シンガポールにおける出荷台数は昨年同期比28%増の10万6000ユニットで、昨年第4四半期に比べても25%アップした。アジア太平洋地域の他の市場もおしなべてプラス成長が記録され、こうしたことは3年ぶり。
PC価格の下降が続いたにも関わらず、出荷台数の伸びを上回る売上の伸びが記録されたのは、ローカル通貨の対米ドル・レート強化を反映したものと見られる。またPC販売の伸びには、域内経済の広範囲にわたる復調が反映されており、通年の出荷台数は昨年比23%増の1290万ユニットに達する見通しだ。ちなみにIDCは今年2月には通年の成長率を14%と予想していた。
IDCは、アジア太平洋地域のPC販売の伸びは、世界的趨勢を上回るもので、また米国市場における500米ドル以下のロー・コストPC販売の急増がそのままアジアに伝播することはないものと見ている。
とは言えアジア太平洋地域においても500-1000米ドルの価格帯のPC販売の伸びが顕著で、第2四半期には更に多くのUS$500サブPCが販売される見通しだ。
中国における第1四半期のPC出荷台数は昨年同期比22%増の102万ユニットで、アジア太平洋地域市場の34.6%のシェアを占めた。とは言え昨年第4四半期に比較すると出荷台数は7%下降している。中国に続く市場はオーストラリア、韓国、インド、台湾の順。
メーカーではIBMが49%増の25万9000ユニット、市場シェア8.8%でトップ、以下コンパック/デジタル7.6%、レジャンド5.9%、サムソン5.9%、ヒューレット・パカード(HP)5.1%、その他66.8%の順。
シンガポールに限って見ると、コンパックのシェアが昨年同期の22.8%から14.4%に下降したものの、依然1位。以下HP13.9%、エイサー11.1%、IBM11%、デル9.5%と続く。(BT:6/14)
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