1995-06-12 ArtNo.1947
◆<馬>パッカード・ベル、60日以内に工場候補地決定
【クアラルンプル】米国コンピュータ・メーカーのパッカード・ベルは目下シンガポールとマレーシアを工場進出地として天秤に掛けているが、出荷、輸送面の効率からシンガポールが選ばれる可能性が有ると言う。
パッカード・ベルのリム・フアットセン重役(アジア太平洋担当GM)が9日に催されたデータプレップ・ディストリビューションSdn Bhd及びイントラネットSdn Bhdとのディストリビュータ契約調印式後語ったところによると、同社はボリューム・ビジネスを手掛ける上から出荷/輸送効率を重視している。しかしこの点を抜きにすればマレーシアは理想的な工場進出地で、特にペナンには同社の部品納入業者が揃っている。今年末までに1万台程度の製造能力を有する臨時工場を設ける可能性も有る。いずれにしても最終的決定は60日以内に下される。新工場の守備範囲となるアジア太平洋市場では今年1億米ドルの売上が見込まれ、同売上は数年で倍増するものと予想される。同社はアジア太平洋地域売上が将来営業額の50%に貢献するよう希望している。今週中にもマレーシアの店頭に陳列される見通しの同社製品の価格はライバル他社と同水準に設定されるが、より多くの機能を持たせる計画と言う。(STAR:6/10)
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