1995-06-12 ArtNo.1945
◆<星>金融管理局、クレジット・カード会社販促規制を強化
【シンガポール】金融管理局(MAS)が先頃(5/29)発したガイドラインの下、銀行やクレジット・カード会社は自らクレジット・カードの販促活動や奨励スキームを導入できないだけでなく、商業界が実施するプロモーション活動の費用を負担することもできなくなった。
銀行界は公表を禁じられているとしてガイドラインの詳細を明らかにしていないが、新ガイドラインは政府の国民消費抑制努力の一環で、昨年10月のMAS通達の抜け道を封じることを目指したものと見られる。これによりカードそのものの特徴を宣伝することを除き、クレジット・カードをマスメディアを通じて宣伝することはできなくなった。消息筋によれば、MASの通達の主旨は銀行及びクレジット・カード会社がそれ自身の負担で販促や奨励措置を実施するのを禁じたもので、この種の活動の費用が全額商業界により負担されるなら、規制の対象とならない。このため銀行やクレジット・カード会社がどこまで同ガイドラインを遵守するかに疑問を呈する向きが有る反面、銀行/クレジット・カード会社の商業界との裏取引を、MASは容易に察知できると指摘する者も有る。また有る者は、クレジット会社らは、莫大な宣伝コストを節約でき、規制を内心歓迎していると指摘する。(ST:6/8,BT,LZ:6/9,BT,LZ:6/10)
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