SEAnews 1999-06-11 ArtNo.19437

【ニューデリー】熱間圧延(HR)コイル・フロア価格(輸入最低価格)引き下げを求める申請が、目下政府の認可を待っているが、最近の統計数字は、ＨＲコイルの輸入がフロア価格の設定により何ら影響を受けていないことを示している。
インド政府は1998年12月にＨＲコイルの輸入にトン当たり302米ドルのフロア価格を設けたが、観測筋によるとその後も実質輸入価格はフロア価格を下回っていた。
鉄鋼省は1999年3月に商務省にＨＲコイルのトン当たりフロア価格を302米ドルから273米ドルに、ＨＲシートは317米ドルから288米ドルに、冷間圧延(CR)コイルは392米ドルから374米ドルに、ティンプレートは720米ドルから657米ドルに、それぞれ引き下げを求める書簡を提出した。しかし商務省傘下の外国貿易総監(DGFT)は依然として同問題に結論を出していない。
1999年1－3月の鉄鋼輸入量は1998年4－12月の間の平均輸入量とほとんど変化が見られない。例えばＨＲコイルの1998年4－12月の間の月間平均輸入量は4万1666トンであるのに対し、1999年1月は5万335トン、同年2月は5万5114トン、同年3月は5万1575トンと、却って増加している。
ＨＲシートの1998年4－12月の間の月間平均輸入量は2777トンであるのに対し、1999年1月のそれは7130トン、同年2月は100トン、3月は172トンとなっている。
ＣＲコイル／シートの1998年4－12月の間の月間平均輸入量は1万6666トンであるのに対し、1999年1月のそれは1万5518トン、同年2月は9999トン、同年3月は1万8837トンと推移している。(ET:6/10)