1995-06-12 ArtNo.1943
◆<星>セスダック登録のビデオテープ会社EMLに破産申請
【シンガポール】セスダック登録のビデオ・カセット・メーカー、エレクトロ・マグネチックスLtd(EML)に対する破産申請が債権者のチン・リョン・コーポレーションPte Ltd(CLC)により提出された。
EMLが9日、シンガポール証取(SES)に報告したところによれば、当該破産申請は9万2934.81Sドルの債務とその利子2016.63Sドルに対するもので、同社は1週間以内に廷外和解する方針だ。ST紙によれば、元々の債務は20万Sドル以上だったが、これ以前になされた法廷の指示に基づきEMLはその分割払いに応じた。しかし今年1月の最終支払が行なわれず、EMLが書面による請求にも応じなかったことから、CLCは5月9日に破産申請を提出した。SESは破産申請が出された際にEMLが上場規則に基づき何故証取に報告しなかったかについても釈明を求めている。マスコミの取材に対してEMLもCLCもコメントを避けている。 EMLは94年12月末締め決算で前年比158%増の1309万Sドルの純損失を計上、売上も前年の2816万Sドルから877万Sドルに縮小した。観測筋は債権者が破産申請を通じて債権の回収を図るのは一般的だが、上場企業に対してこうした措置が採られるのは希なこととコメントしている。(ST,BT:6/10)
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