1999-06-09 ArtNo.19405
◆<印度>大蔵省、SAILに金融再編計画の見直し要求
【ニューデリー】大蔵省がスチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)の財務再編計画に見直しを要求したことから、SAILの黒字転換計画はなお紆余曲折を経る見通しだ。
大蔵省幹部は先週、SAILのArvind Pandey会長及び鉄鋼省のAK Basu次官らと会談、SAILの金融再編計画の一部に見直しを求めた。
SAILは同計画の中で鉄鋼開発基金(SDF)からの6069クローの借入及び利子の約75%の返済免除を求めたが、大蔵省側は法律問題からも免除は困難との立場を示した。
大蔵省筋によると、仮にSAILの要求を認めれば、他の公共企業(PSU)も同様な要求をするものと見られ、SAILだけを特別待遇することはできない。
また主要な問題は、SAILがこれによりトンネルを抜け出すと言う保証で、現状ではSAILが2年後に再度政府に一層の資金注入を要求しないと言う保証はないと言う。(IE:6/7)
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