SEAnews 1999-06-09 ArtNo.19396

【シンガポール】カスターマー・リレーションシップ・マネージメント(CRM)ソルーション提供者Pegasystems Incは向こう数ヶ月間にシンガポールにオフィスを設ける計画だ。
ペガシステムズのBruce Quick副社長兼ＭＤが最近の記者会の席上語ったところによると、アジア太平洋地域には目下のところオーストラリアにオフィスを有するのみで、今後はシンガポールを拠点にアジアに強力なプレゼンスを築く計画だ。域内取り分けマレーシア、タイ、フィリピンの成長の潜在性が大きい。オーストラリアのプリンシパル・コンサルタント1人がシンガポールに居を据え、また地元スタッフが雇用される。
同社の昨年の営業額は6500万米ドルで、アジア太平洋地域売上はグループ営業額の僅か5％を占めたにとどまった。
ＣＲＭソルーションのパイオニア、ペガシステムのソフトウェアは高密度なビジネス・トランザクション環境下にも、当該組織の既存コンピューターやテレコミュニケーション・インフラを利用した最良の手順をカプセル化し、顧客関係や顧客サービスを強化するのに役立つ。
技術集約的な顧客サービスや営業活動が、今やニュー・ビジネスやグローバル・マーケットにおける成功の先決条件になっている。企業はそのサービスを通じて顧客のロイヤルティーを獲得し、あるいは競争的優位を確立せねばならない。さもなければ顧客を失うだけである。
米国マサチューセッツ拠点のペガシステムズの顧客にはシティバンク、ファースト・データ・リソーシズ、プルーデンシャル・セキュリティーズが含まれ、銀行／保険／テレコミュニケーション／ヘルスケア領域の顧客が中心になっている。同社は昨年ＯＣＢＣバンクにＣＲＭソルーションを納入、シンガポール市場に橋頭堡を築いた。ＯＣＢＣは目下ＣＲＭソルーションをローン・オリジネーション・プロセスに採用していると言う。(BT:6/7)