1999-06-09 ArtNo.19395
◆<星>IBM、IHPCとナリッジ・ディスカバリ・センター設立
【シンガポール】IBMとInstitute of High Performance Computing (IHPC)は先週、商用データマイニング及びビジネス・インテリジェンス・プロジェクトを手掛けるナリッジ・ディスカバリ・センター(KDC)を設立した。
IBMの発表によれば、両社は同事業に300万Sドルを投じる。IHPCのハイエンド・コンピューティング領域における経験とRS/6000SPサーバー上で操作されるIBMのインテリジェント・マイナー・ソフトウェアが結合される。
IBMシンガポールのAng Miah Boon重役(MD)によると同社の RS/6000 SPはほとんど無制限の成長に対応でき、テラバイトのデータを処理できる。
IBMのインテリジェント・マイナー・ソフトウェアはデータに隠された情報、例えば関連性、パターン、トレンド等を探り出す能力を備えており、企業の競争力増強に役立つ。
世界的に3800セットのRS/6000 SPシステムが販売されており、内29%の顧客がビジネス・インテリジェンス及びデータ・マイニングに利用している。
IHPCのLam Khin Yong取締役兼CEOによると、同社はハイエンド・コンピューティング、ニューメリカル・モデリング、データ・マイニング、アナリシス、高度なシミュレーション、バーチャル・リアルティー・ソルーションを提供している。取り分けデータ・マイニング領域におけるハイパフォーマンス・コンピューティングの応用を政府機関、銀行、ホテル、保険領域を含む様々な企業に販促、トータルなエンド・ツー・エンドのソルーションを提供している。
IBMシンガポールのMelvyn Sum課長(マーケッティング)とIHPCのTan Huan Tiow取締役(ビジネス開発担当)が、KDCの共同主任を務める。
典型的なデータ・マイニング・ソルーションのコストはデータの量と調査の深度により10万前後から数百万米ドルで、IBMは9月末までの間は、そのソフトウェア及びハードウェアの購入者に特別優待価格を提供すると言う。(BT:6/7)
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