1999-06-09 ArtNo.19394
◆<星>ロックウェル、東南亜売上向こう5年間に3倍に拡大予想
【シンガポール】米国拠点のRockwell Automationは、アジア経済に改善の兆しが生じる中で、域内業務の積極的な拡張に乗り出す。
ロックウェル・オートメーションは東南アジア売上が向こう5年間に少なくとも3倍に拡大するものと予想している。同社の昨年の域内営業額は約1700万米ドルだった。ロックウェルのY S Loh取締役(東南アジア担当)は、BT紙に対して「5年間に3倍の成長は困難ではなく、仮に来年の売上が2500万米ドルを下回れば、受け入れがたい」と語った。
それによるとロックウェルは、東南アジアに製造施設を設けることを検討している。現在域内で流通する同社の製品はオーストラリアもしくは米国から輸入したものである。
製造業界向けの自動化システムや電子制御装置を製造している同社は、タイ自動車産業におけるプレゼンス強化を目指しており、東南アジアの製造拠点も恐らくタイに設けられる見通しだ。ロー氏は、「タイのビジネス情緒は明らかに改善している。自動車産業は生産施設の拡張に乗りだそうとしており、今後大きなビジネス機会が見込める」と語る。
域内の石油/ガス部門はロックウェルのもう1つの主要な成長領域で、同社は上流/下流部門双方にその製品を納入している。ロックウェルはインフラ・プロジェクトにも関係、例えばシンガポールの地下鉄東西線にコントロール・システムを納入した実績を有する。
シンガポールの地域センターは、東南アジア各地のロジスティクス/金融/セールス/マーケッティング業務を支援している。同社の昨年の世界営業額は45億米ドル、域内売上は2億米ドルだった。(BT:6/7)
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