SEAnews 1999-06-08 ArtNo.19382

【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場Flextech Holdingsの子会社ASTI Holdingsは今月末のセスダック登録に向けた株式公募で1430万Ｓドルを調達する見通しだ。
フレクステックが3日株主に宛てた回状の中で明らかにしたところによると、ＡＳＴＩは新株2200万株(増資後の株式資本の16.81%)～2750万株(同上20.16%)を公開する計画で、フレクステックは6月19日に特別総会を開き株主の承認を得る。
調達した資金の内、250万Ｓドルは製造施設の拡張や半導体製造機器のマーケッティングに、400万Ｓドルは借入金の返済に、290万Ｓドルは企業買収に伴う約束手形の支払に、残額は運転資金に、それぞれ充当される。
新株の発行価格は1株65～70Ｓセント、従ってＡＳＴＴ組織前の1998年の利益を規準にした株価収益率は11.2～12.1倍になるが、最終的な発行価格は改めて発表される。
新株2750万株が公開された場合、フレクステックのＡＳＴＩ持分は現在の90％から65.65％に下降する。
ＡＳＴＩの1998年度税引き前利益は723万Ｓドルと、フレクステックの税引き前利益の53.67％を占める。
ＡＳＴＩは上場を通じ、フレクステックへの財政依存を軽減、フレクステックは解放された資源を別の用途に振り向けられる。
ＡＳＴＩはフレクステック傘下ＳＴＩホールディングズの子会社全てを引き継ぎ発足したもので、ＳＴＩホールディングズのバックエンド半導体機器／サービス子会社4社は、ＡＳＴＩのビジョン・インスペクション／テープ＆リール機器／サービス部門に統合された。(BT:6/4)