1999-06-07 ArtNo.19363
◆<星>HP社、生産従業員2000人に依願退職スキーム提案
【シンガポール】高付加価値事業へのシフトを図るヒューレット・パッカード(HP)シンガポールは3日、プリンティング&イメージング部門の低熟練労働者2000人を対象に300人の希望退職を募った。
同社はこれまでスタッフを解雇したことがなく、昨年は全社員に4日間の休暇をとらせ、解雇の回避を図っていた。今回の措置は異例だが、その内容は穏当なもので、同社はその一方でエンジニア、コンサルタント、情報技術者、マーケティング人員など、ハイエンド・スタッフを、昨年293人、今年はすでに105人採用、今後もさらに100人以上の採用を準備している。
希望退職スキームの対象者に与えられた意思決定期間も5週間と長く、希望者には勤続1年につき給与1カ月分が補償され、早期に申し出た者にはさらに最大5カ月分の給与が補償される。加えてJITエレクトロニクス、ベンチャー・マニュファクチャリング、オムニ・エレクトロニクスへの再就職が斡旋され、希望退職を決める前に再就職活動を行うこともできる。希望退職者は新しい仕事が始まるまでHPにとどまることができ、希望退職を選ばなかった者はそのままHPにとどまれる。(ST,BT,LZ:6/4)
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