1999-06-04 ArtNo.19347
◆<星>ケッペル・タットリー、AIBに25%シェア売却
【シンガポール】アイルランドの大手銀行アライド・アイリッシュ銀行(AIB)は15億Sドルを投じてシンガポール地場銀行中5位のケッペル・タットリー銀行(KTL)に24.9%資本参加する。
両行は3日関係協定に調印するとともに、共同記者会見し、以上の発表を行った。同発表によれば、KTLはAIBに対して3億5000万Sドルのワラント付き転換社債を発行、AIBは向こう3年間に株式買い受け権を行使することにより段階的に24.9%のシェアを手に入れる。買い受け価格は1株4.18Sドル、合計15億Sドルになる。
AIBは1984年からシンガポールでオフショアバンク業務を手掛けてきたが、KTLへの資本参加にともない同免許を返上、シンガポールにおける業務をKTLに統合する。しかしKTLの銀行名は維持される。
KTLのシム会長は、リテール/コマーシャル・バンキング・グループのAIBをパートナーに選んだ理由について、「KTLがローカルのニッチ・プレーヤーになる上からAIBはベスト・フィット」、「金融管理局(MAS)は地場銀行を2大銀行に統合する計画のようだが、ニッチ・プレーヤーの生存の余地はある」等と語った。(ST,BT,LZ:6/3)
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