1999-06-03 ArtNo.19341
◆<馬>4月の貿易収支黒字僅かに縮小、景気復調の兆し?
【クアラルンプル】マレーシアの4月の貿易収支黒字は、内需の拡大に伴う輸入増で3月の65億Mドルから62億Mドルに縮小した。
統計局の発表によれば4月には輸入が9カ月ぶりに4.4%増加、197億3000万Mドルをマーク、これに対して輸出は16%増の259億7000万Mドルを記録した。
マレーシアの国内総生産(GDP)は今年第1四半期には依然として1.5%のマイナス成長を記録したが、輸入の増加はマレーシア経済が回復に転じたことを示すものと見られ、アナリストは今四半期にもGDPのプラス成長が回復するものと予想している。
インディペンデント・エコノミック・アナリシス・ホールディングズ(IDEA)のアナリストは第2四半期以降には貿易収支の黒字が引き続き縮小傾向を辿ると予想した。同アナリストによれば、第2四半期の黒字幅は、第1四半期の157億Mドルから144億Mドル前後に狭まる見通しだ。
マレーシアの貿易収支は1997年11月以来連続18カ月黒字を続けており、こうした黒字はMドルの強化に役立つものと見られる。また輸入拡大は将来の一層の輸出成長を招来する見通しだ。
世界最大の半導体アセンブリー/パッケージの輸出国マレーシアの今年初4カ月の貿易収支黒字は220億Mドルをマーク、昨年同期の125億Mドルを大きく上回った。(NST,STAR,BT,LZ:6/1)
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