1999-06-03 ArtNo.19340
◆<馬>オール・イン・ワン・スマートカードが来年8月にお目見え
【クアラルンプル】マレーシア政府は、身分証明(IC)/運転免許/パスポート等として利用でき、その他の様々なパーソナル・データも記憶したオールインワンのナショナル・スマート・カードを導入する。
アズミ・カリド副内相が月曜(5/31)に催された2億7200万Mドルのガバーンメント・マルチパーパス・スマート・カード・プロジェクト請負契約調印式後語ったところによると、クランバリーの200万人の住民が最初に同スマートカードを手にすることになる。同カードはキャッシュ・カードとしても利用でき、病歴、出入国データは勿論、交通違反や前科等のデータも記録される。
来年8月前後に先ずクラン・バリーの住民に発給され、1、2年様子を見た後、段階的に他の地域の住民にも発給される。既存の身分証明書の新たなカードへの転換が強制される訳ではないが、既存のカードを紛失し、新規発行を申請した際には、同スマート・カードが発行されることになる。
新カードが採用されることにより出入国手続きも迅速に処理できるようになり、頻繁に海外に出張するものはその恩恵を享受できる。同カードを申請する際には、パーソナル・データーの提供が求められ、これらのデータや指紋、本人のイメージがデジタル化されカードに記憶される。申請がガバーンメント・サービス・センターにより承認された後、2週間でカードが発行されるが、同承認に先だって、申請者により提供されたデータが国民登記所、道路交通局、保健省、出入国管理事務所等の関係当局のデータと照合される。またカードが発行される際には、カード上の指紋と受領者の指紋を照合した上で引き渡されると言う。(STAR:6/1)
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