1999-06-03 ArtNo.19336
◆<星>今年のGDP成長率4~5%も:経済開発局会長
【シンガポール】経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長は月曜(5/31)、シンガポールの製造業は今年少なくとも4~5%成長が見込めると語った。
この日、ドイツのドア制御メーカーDormaの記者会見に立ち会ったヨー会長によると、工業生産は過去数カ月上向きつつあり、今年下半期には完全に回復、来年は今年を上回る成長が望める。分野別では電子が好調で、化学品は石油を除けば順調。エンジニアリングも回復基調にある。
投資流入については、少なくとも昨年の75億Sドルの水準に達する見通しで、それ以上に引き上げる努力が払われている。
一方、ヨー会長は、「シンガポール経済の再編が昨年以来進められているが、まだ完成しておらず、現状では見通しは慎重に立てる必要がある。あとしまつの時間も必要で、あまり性急に回復を期待するのは慎むべきだ」と語った。
ヨー会長は、また域内通貨に対してSドルが相対的に強化している問題に触れ、生産性の向上を通じて、競争力を挽回する必要を改めて指摘した。中央積立基金(CPF)雇用主負担率の軽減は企業の競争力強化に役立っており、資金にゆとりのあるものは製造業に投資すべきで、過度な不動産投資は回避する必要があると言う。(ST,LZ:6/1)
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