SEAnews 1999-06-02 ArtNo.19319

【シンガポール】地元の情報技術(IT)会社Innomediaは電話料の削減を望む企業にＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)ベースのソルーションを提供する。
IP(Internet Protocol)技術を応用したInfoGate IPテクノロジー・ゲートウェイ・ソルーションの下、最寄りのインフォゲートにアクセスしたユーザーは、さらに送信先のインフォゲイトに接続され、通話を行うことができる。この間の媒体としてはインターネットや専用のＩＰネットワークが用いられる。
インフォゲート・ネットワークは少なくとも2つのゲートウェイ・サイトとゲートキーパー・サイト1カ所から成る。
例えばシンガポールからロスアンゼルスに電話する場合、ユーザーは先ずゲートウェイ・サーバーにアクセスし、相手先の番号をダイヤルする。同通話はゲートキーパー・サイトの認証を得た後、ロスアンゼルス側のゲートウェイ・サーバーに連絡され、最終的な通話相手に接続される。これにより電話料はシンガポールとロスアンゼルスのローカル通話料とインターネットの使用料のみで済む。
各ゲートウェイ・サイトはインフォゲート・カードを装備したWin NTベースのサーバーとゲートウェイ・ソフトウェアから成り、インフォゲート・カードには各4つのアナログ・フォーン・ポートが備えられている。また各ＰＣサーバーは12のインフォゲート・カードをサポートできる。したがって1度に最大48ユーザーの通話を処理できる。
インフォゲートを利用したネット・コールの質はＩＤＤフォーン・コールとほぼ同水準で、一般のネット・コールにつきものの中断やエコーは生じない。
2ゲートウェイ・システムのセット価格は1万3600Ｓドルで、今月末までにはＦＡＸも使用可能な改良版が発売されると言う。(BT:5/31)