1999-06-01 ArtNo.19309
◆<馬>Alcom、設備拡張/環境インフラにM$1000万投資
【プタリン・ジャヤ】アルミニウム・カンパニー・オブ・マレーシアBhd(Alcom)は今年1000万Mドルを投じ、環境改善と生産能力の向上を図る。
AlcomのPierre Arseneault重役(MD)が先週金曜(5/28)催された年次総会後語ったところによると、約400万Mドルが環境改善に当てられ、内半ば以上が固形廃棄物や廃水処理施設等、安全水準の向上に充当される。残りは製造施設の拡張に振り向けられる。
押し出し成形/シートフォイル工場の製造能力はこれにより20~30%アップ、年産5万トン以上に達する。製造能力の拡張はアルミニウム製品の輸出を拡大するためで、これらの輸出市場には中国、中東、インド、日本、シンガポールが含まれる。
AlcomのTunku Tan Sri Imran Tuanku Ja'afar会長によると、同社は関税引き下げの趨勢に呼応し、1997年に輸出拡大策を導入したが、昨年の輸出額はは前年比13%拡大した。
Arseneault氏によると、昨年の輸出比率は生産総額の約56%を占めたが、今では約70%に達している。Alcomはプタリン・ジャヤに押し出し工場、クランのブキラジャにシート/フォイル工場を設け、国内シート製品市場の50%以上、押し出し材市場の30%のシェアを占めている。技術的にハイエンドなブキ・ラジャ工場の7ミクロン・フォイルは今後需要の急増が見込める。
目下マレーシアは年間6000トンのフォイル製品を輸入しているが、Alcomが既に年間3000トンの製造能力を備えたことから、輸入量は半減する見通しだ。(STAR:5/29)
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