1999-06-01 ArtNo.19306
◆<星>人員整理よりも収益基盤拡大:DBSバンクCEO
【シンガポール】DBSバンクは、POSBankとの28億Sドルの合併後も、人員整理は考えておらず、むしろ収益基盤を拡大し、自己資本に対する収益率を15%に引き上げる。
DBSバンクは、POSBankの1600人の従業員を加え、目下1万600人の従業員を要するが、DBSのJohn Olds新副会長兼CEOは地元紙のインタビューに対して以上の考えを語った。
同氏によれば、収益基盤が拡大できないからと言って人員整理を通じて支出を削減するのは、管理職の責任放棄と言う他ない。DBSは人員整理を通じたインスタントな節約よりも収入の拡大を図り、トップ・レベルの成長実現を図る。
しかしながらPOSBankの情報技術(IT)部門に関しては、両行の組織統合の過程で退職者が出る見通しと言う。
米国の投資銀行JPモルガンを昨年8月に退職してDBS入りしたオルズ氏(55)によると、シンガポールの4大銀行は極めて競争力ある営業マージンを実現している。支出と粗収入との対比としてのマージンはハイエンドの30%台にあると言う。(ST:5/28)
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