1999-05-31 ArtNo.19288
◆<星>SP、海水淡水化試験計画にS$1.25億投資
【シンガポール】シンガポール・パワー(SP)は海水淡水化プロジェクトを進める合弁会社AquaGen International Pte Ltd(AIPL)に1億2500万Sドル(42%)出資する。
SPのBoey Tak Hap社長兼CEOが28日催された関係合弁契約調印式の席上語ったところによると、AIPLは独自開発したマルチ・イフェクト・ディスティレーション(MED)技術を用いたパイロット・プラントを設け、シンガポールに適した淡水化技術の確立を目指す。日産5000トンのパイロット・プラントは、垂直型で土地コストの高いシンガポールに向いている。同パイロット・プラントが成功すれば、合弁会社は4億Sドルを投じてシンガポール初の本格的淡水化工場を建設する。
公益事業局(PUB)も9億Sドルを投じ、2005年の稼働を目処に日量3000万ガロンの淡水化プレントを建設する計画だが、AIPLの淡水化プラントはPUBのものとほぼ同規模のキャパシティーを備える。
シンガポーリアンGavin Liau氏がカリフォルニアに設けたAquaGen Incが中心になって設立した持ち株会社のAIPLには、SPの他、AquaGen Incが33%、Singapore Technologies Marine傘下のSTSE Engineering Servicesが25%出資している。
一方、SPは傘下のPowerSerayaを通じて淡水化プロジェクトを手掛ける。淡水化プラントは大量の電力とスチームを必要とするが、これらはいずれも発電所から供給できる。同プロジェクトには国家科学技術局(NSTB)も補助金を支出すると言う。(ST:5/29)
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