1999-05-27 ArtNo.19270
◆<印度>熱間圧延鋼板、更にトン当たり800ルピー値下がり
【ムンバイ】熱間圧延鋼板(HRC)価格は需要の先細りから先週トン当たり500~800ルピー・ダウン、僅か1カ月で1000ルピー以上の落ち込みを見た。このことは短期的に市況が回復する可能性の薄いことを示しており、業界筋は雨期を迎えれば、さらに20%値下がりすると予想している。
鉄鋼会社もトレーダーも異口同音に、主要ユーザーの需要には回復の兆しが見られず、向こう数週間も一層の値下げ圧力が続くと予想している。
鉄鋼省筋は、「ムンバイ周辺では平鋼の在庫が30万トンほど存在し、これに対して同地域の需要は月間5万トンと見積もられることから、値下がりが持続する」と予想した。
トレーダー筋は雨期の到来が早まる可能性があり、そうなればHRC価格はさらに20%下降すると見ている。
国際価格は若干上昇を見ているものの、輸入品の大量流入で国内の値下げ圧力は却って
高まっていると言う。(IE:5/25)
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