1999-05-27 ArtNo.19269
◆<印度>ケララ・オート、英・伊企業とエンジン製造合弁交渉
【ティルバナンタプラム】ケララ州政府経営の自動三輪車メーカーKerala Automobiles Ltd(KAL)は、外国パートナーと提携し、三輪車用4ストローク・ガソリン・エンジンを製造する最終段階の交渉を進めている。
KALのP.K. Sivakumar重役(MD)によると、英国のWick Donalds and Associates及びイタリヤのRuggerini Motori SpAとの協議が進められており、向こう数ヶ月間にいずれか一方と協力契約を結ぶ。これにより来年初には製造を開始し、2000年3月31日のユーロⅠ排ガス規準導入期限に間に合わせる方針だ。
またディーゼル・エンジンはコインバトールのElgi Equipment Ltdから調達する。後者はドイツのFarry- Mann Enginesとタイアップしている。KALはこれまでディーゼル・エンジンはGreavesのものを用いていた。
1994年以来産業財政再建局(BIFR)の監督下に置かれているKALは、1998/99年度には、生産台数(7150台)の面でも、純益(1.38クロー)の面でも、BIFRにより設定された目標(7020台/1.14クロー)を上回る好調な業績を実現した。
1978年に創設されたKALは3.63クローの払込資本に対して累積赤字が14.85クローに達し、1994年にBIFRから不健全企業と判定された。しかし当時BIFRにより設定された再建計画は1996年に見直しが加えられ、目標値が上記のレベルに下方修正されていた。
同目標値は昨年9月にBIFRの承認を得、目下ケララ州政府の最終認可を待っている。ケララ州政府は新パッケージの下、新たに3.06クローの新資金を注入せねばならない。この内1.70クローは資本支出、1.36クローは向こう3年間の運転資金用信用状開設保証金に充当される。
同パッケージでは2002年までに年産1万800台の生産規模を実現するとともに、全てのタームローンを返済、翌2003年には累積赤字も返上し、黒字転換を果たすことが目指されている。(THBL:5/25)
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