1999-05-27 ArtNo.19267
◆<印度>松下、Saloraにパナソニックの国際調達業務委託?
【ニューデリー】松下電器産業は地元企業Salora Internationalと国際資材調達委託交渉を進めており、後者はパナソニック商標消費用電子製品のコンポーネントを国際規模で松下に納入することになる見通しだ。
両社は既に過去数年に及ぶ業務関係を有し、インド国内でカラーTVや音響機器の製造を手掛ける上場会社Matsushita TV and Audio India、乾電池製造のIndo National Ltd及び乾電池用炭素棒製造のIndo Matsushita Carbon Company Ltdを合弁経営している。上記の上場企業に松下は51%、SaloraオーナーのJiwarajkas一族が24%をそれぞれ出資している。
また松下は最近、マツシタTV・アンド・オーディオのマーケッティング会社National Panasonic India LtdのJiwarajkas持分を買収、同時に50クローを追加投資する方針を発表している。
1968年にElectronics Consortium Private Ltd (ECPL)の社名で創設され、1977年にJiwarajkasに買収されたSalora Internationalは白黒TVの製造からスタート、現在はカラーTV、フライ・バック・トランスフォーマー、デフレクション・ヨーク、スピーカー、電話機器、スイッチ・ボード・パワー・プラントの製造を手掛けるとともに、パナソニック商標のFAXマシーン、プリンター、電話機器、デジタル・カメラ、カラー・モニター、携帯電話、エアコン等のマーケッティングを引き受けている。
資本金8.8クローの同社にJiwarajkas一族が60%出資、残りのシェアは機関投資家や一般投資家が握っている。巷間の噂では、今回の国際資材調達業務契約に伴い松下が同社に26%出資するとの噂が伝えられているが、松下もSaloraも否定している。(ET:5/25)
|