1999-05-27 ArtNo.19261
◆<星>政府、Clob問題解決に向け努力継続:副首相
【東京】リー・シエンロン副首相は25日、シンガポールの店頭市場セントラル・リミット・オダー・ブック(CLOB)で取り引きされたマレーシア株を巡る問題が短期的に決着する見通しは立たないが、シンガポール政府は、マレーシア側の適当なレベルと問題を協議、解決のための努力を続けると語った。
この日、日本国際問題研究所主催の会議で講演したリー副首相によると、Clobは合法的なオフショア・マーケットである。マレーシアが規則を改め、CLOBでのマレーシア株の取引を禁止したことから、シンガポール投資家が保持するマレーシア株の取引が凍結されたが、シンガポール証取(SES)はクアラルンプル証取(KLSE)との間で、これらの株式のオーナーが再び株式の取引ができるよう、関係株式をマレーシア側の個別口座に移す協定を結んだ。同協定調印後、シンガポールは必要な措置を採ったが、KLSEとマレーシア側関係当局は、その義務を履行していない。弁護士はシンガポール側の主張に法的根拠があることを認めており、シンガポールとしては、同協定の実現のために引き続き努力すると言う。(BT,LZ:5/26)
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