1999-05-24 ArtNo.19225
◆<印度>金融業界、棒鋼生産加速/平鋼生産抑制提案
【カルカッタ】インド工業開発銀行(IDBI)に率いられる金融機関コンソーシアムは、鉄鋼省に対して奨励措置を講じる際は、棒鋼の生産拡張を奨励する一方、平鋼の生産設備拡張には歯止めをかける選択的なアプローチを提案した。
鉄鋼省のA K Bas次官によると、目下国内の年間鉄鋼生産能力は2900万トンで、内1700万トン弱が平鋼、約1200万トンが棒鋼となっている。過去2、3年間に平鋼の生産能力は500万トン近く拡大され、向こう2年間にはさらに350万トンが追加される。
これに対して国内の年間鉄鋼消費は2400万トン、内平鋼が1250万トンほどで、棒鋼とほぼ均衡している。このため平鋼はすでに350万~400万トンの過剰供給状況にある。こうした中で少なからぬ業者が操業停止や操短に追い込まれている。平鋼需要は2002年までにさらに200万~300万トン追加されるが、設備過剰はかえって深刻化する見通しだ。
1999/2000年度予算案では住宅開発やインフラ整備の促進が図られ、ここでも棒鋼製品の需要が刺激される見通しと言う。(ET:5/21)
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