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1999-05-24 ArtNo.19222
◆<馬・印尼>首脳会議、二国間の協力強化確認
【クアラルンプル】マレーシアのマハティール首相とインドネシアのハビビ大統領は両国の総選挙気分が盛り上がる20日、バタム島で会談しが、共同声明も発表されず、詰めかけた内外の報道陣を落胆させた。
ハビビ大統領は6カ月前には、解任されたアンワル前副首相令嬢と同じバタム島で会談、マハティール首相の不興を買ったが、同事件は最近マレーシアがインドネシアに対する10億米ドルの支援提供を見合わせた原因の1つと見られている。
インドネシアの選挙戦がスタートする中で、ハビビ大統領はマレーシアの政治家に対する個人的好みや原則は捨てる方針を決めたものと見られる。西側外交官によると、インドネシア政府は、譬え外交辞令にしろ諸外国の支持は政府の威信の支えになると見ており、米国、オーストラリア、そして今やマレーシアの支持も得たと宣伝する効果を重視したものと見られる。
これに対してマハティール首相は、ハビビ大統領と会談してムガワティ・スカルノプトゥリ女史やアミン・ライス氏等のインドネシアの野党勢力の不興を買うデメリットよりも、国内のアンワル要因を重視したものと見られる。またマハティール首相は、ハビビ大統領が再選される可能性は、その政治ライバルが勝利する可能性よりも高いと計算した節も窺われる。
この日の30分間の二者会談は、その有形の成果以上に、二人が会談したと言う事実に意義があり、選挙戦が佳境に入る中で、今後益々この種の一見不必要に見られる事柄が必要とされるようになる見通しと言う。(ST:5/21)
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